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はじめてバイトした時の想い出 

はじめてバイトしたのは高校時代のことでした。

当時、全日制高校を半ば退学する形で単位制の高校に転入させて貰い、月1,2回だけ通学する実質ニートな日々でした。

傷を癒すというか、久々に一安心できる平穏な日々がやってきて、むくむくと精神エネルギーが戻ってきた時期でした。 それでも進路が見つからないまま。 暑い夏休みになって、焦りと親からの圧力が沸点に達しておりました。

そんなわけで人生初のバイトに応募して、サイゼの面接に落ちた後、地元のクリーニング工場で無言のままバイト採用されたのでした。

工場では、まず運ばれてくるクロースを仕分けた後、大きなゴミを叩いて捨てるグループにいました。 黙々と生ゴミやらなんやらを捨てて選抜するのですが、夏場ともなると凄い臭いで大変でした。

そのバイトの先輩に古典文学好きの変わったおじさんがいて、何故か仲良くしてもらい色々と本の話を聞かせてもらいました。

大学の専攻がフランス文学で、なんとフランス語の原文で詩を読める人でした。 クリーニングのバイトで中高卒に囲まれながら、好きな文学だけをひたすら読みまくるシンプルな生活をしていたわけです。 結婚も正社員も関係なく、高い知能と感性でひたすら内面世界の豊かさを広げるおじさんは、当時の私には衝撃的でした。

とはいえ今も高校生の時も、フランス文学なんて全く分からないのですが、当時唯一知っていたのがジャン・コクトーの詩でした。以下、

私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ

するとフランス文学の素晴らしさを伝えんとおじさんが欣喜雀躍し、フランス語わからんって言ってるのに私に発音を何度も教えてくれたのでした。

もれいゆ えたん こきあーじゅ
くぃ えむる ぶりゅい どら めーる

10年近く経っているので曖昧ですが、この呪文が耳に焼き付いているのです。 真夏の昼下がりにおじさんとこの呪文を唱えていると、自分の耳が貝殻になってどこか遠くの暖かい海に繋がっていく気がする。 ちいさい頃に海辺で拾った貝殻を耳にあて、波の音が聞こえてた頃に戻っていくような。 そんな懐かしい海辺の世界に戻る方法を、おじさんは教えてくれたのでした。

ちなみにバイトはめんどくさくなってすぐ辞めました。 大学の語学選択の時は完全にこの記憶を忘れており、がっつり中国語をやっておりました...




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Posted on 2017/05/18 Thu. 07:51 [edit]

category: 悩みと居場所

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コメント

 

こんにちは。いつも電子ペンギンさんのブログを楽しみに拝見させていただいています。
私は電子ペンギンさんが にいた頃からの読者ですが、卒業されてから今はどんなところで何をされているのでしょうか?
最近のブログの記事からは推測できませんが、昔からの読者として、どのような状況なのか気になったため質問させていただきました。もちろん、詳細に教えていただかなくても大丈夫です。よろしくお願いします。

URL | 質問 #- | 2017/05/19 02:25 | edit

 

※恐れ入ります、コメント中に固有名詞がありましたので修正させて頂きました。

オープンにブログに書きたいのが本心なのですが、過去にそうしたところリアル面で実害がありまして..。 一応匿名ブログですが、書ける限り書いて行きますので、ご理解・ご配慮頂ければ幸いです!

URL | 電子ペンギン #- | 2017/05/19 02:55 | edit

 

ご返信ありがとうございます。ブログの趣旨、理解しました。
これからもペンギンさんのブログ楽しみにしています。

URL | 名無しさん #- | 2017/05/24 11:25 | edit

 

ご理解頂き本当にありがとうございます。 引き続きどうぞよろしくお願い致します!

URL | 電子ペンギン #- | 2017/05/27 01:48 | edit

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